◯内田隆典
通告しております3項目について質問させていただきます。
最初に、千歳橋の架け替え工事についてであります。
この工事は、静岡県が巴川流域における被害軽減に向けて、葵区で進める麻機遊水地の整備に加え、河口から6.6キロメートルの川底を掘り下げる河道拡幅工事を令和3年から進めております。
こうした中、令和4年9月の台風15号は、清水区を中心に甚大な浸水が起きました。この後も、大雨時には巴川周辺住民は、家屋の浸水に悩まされてきました。
こうしたことから、県は川底を掘る工事による河道拡幅工事を早急に進めることとし、6.6キロメートルの区間の中でも、最も洪水を流す能力が低い千歳橋を架け替える工事計画が現在進められております。
この工事によって清水区における浸水被害を軽減できる重要な事業と位置づけていますが、関係者の皆さんの中には、度重なる被害に対し、工事の被害軽減に期待する一方、急な説明内容に対する疑問や不安の声が多数出されております。
令和7年3月の説明会では、工事期間は全体で8年間、駐車場橋の撤去に3年、その後、本体の架け替え工事に5年、本橋の架け替え時には全面通行止めという説明がされております。
参加者からは、これでは日常生活も緊急時の車両も出入りできないのではないか、回答を求めても明確な回答がなく不安は増大するばかりだと、不信が強まるばかりだという声が出されておりました。
地元説明会が開催され1年は経過していますが、事業自体は県工事ではありますが、その後の管理は静岡市でありますから、大きな関わりが出てきます。
千歳橋の架け替え工事について、事業の現状と今後の対応について伺いたいと思います。
次に、PFASについて伺います。
有機フッ素化合物──PFASが、がんの問題で大きな問題となっています。世界的に問題となっておりますし、静岡市でも、全国的に河川や地下水のPFAS濃度が高い地点があることから、明らかに何らか過去にPFOS、PFOAを使用されていた事業所を、この間、特定してまいりました。
結果、三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場が過去に使用していたことが明らかになり、その後、事業者、地元自治会、静岡市が三者連絡会をつくり、PFASの対応を進めてきました。
しかし、一向に、実施している地下水モニタリング調査の結果を見ましても、改善策が見られないというのが実態であります。新たな改善策を含め、検討すべきではないかと考えますけども、どのように考えるのか、伺います。
それから、PFASは、なかなか、国のきちんとした基準がないことがありますけども、難しい対応が迫られております。私は国に対し、アメリカを含めた先進地の研究を調査し、水道水の水質基準を見直すよう意見を述べていく必要があると考えますけども、当局の考え方について、伺いたいと思います。
清水庁舎について伺います。
議会内外の議論を経る中で、市長はこれまでの計画を大きく変更し、整備計画をもう現在、提案しております。
こうした中で、市民に対し、パブリックコメントや来庁者アンケート等を行い、基本計画に反映するとしております。実施したパブリックコメントと来庁者アンケートの件数や内容の傾向はどうだったのか。また、出された意見は、基本計画にどのように反映していくのか、伺いたいと思います。
次に、基本計画では、清水駅東口公園に庁舎を建設する計画になっております。
この公園は、イベント広場として広く市民に活用され、数少ない重要な都市公園でもあります。また、清水庁舎の移転を検討する際、専門家の中からは、駅前の一等地に移転していいのか。東口の広場に庁舎を持ってくることが将来のまちづくりを考えたときにプラスになるか不透明である。将来的に庁舎が邪魔になる可能性があるという指摘もされておりました。
また、市民の皆さんからは、今議会に陳情書も提出されております。陳情書は、この公園は絶景の富士山スポットであり、隣接する駿河湾フェリー、河岸の市、マリナートなど、内外からの客にとって、貴重な待合所となっている。ぜひ公園を残していただきたいと訴える内容であります。
東口公園の庁舎建設について、厳しい意見も出されておりますけども、新庁舎整備後は、公園について当局として、現在、どのように考えているのか、伺いたいと思います。
◯建設局長(塚田俊明)
千歳橋の架け替え事業の現状と今後の対応についてですが、千歳橋の架け替え工事は、巴川の流域治水対策として、静岡県が実施し、静岡市は道路管理者として計画の段階から県と連携しています。
2025年2月から5月までに開催した事業説明会では、多くの御意見をいただいており、それらの意見にお答えするとともに、より多くの皆様と情報を共有するため、昨年末に県が、巴川(千歳橋)だよりを発行しました。
現在は提示した設計案に対し、地元の皆様が懸念される橋が高くなることによる既存宅地との高低差の解消や、工事期間の短縮などについて検討を進めています。
今後も県と連携し、関係者の皆様の不安解消に向けて取り組んでいきます。事業の推進には関係者の皆様の理解が不可欠であることから、今後も事業説明会の開催や巴川だよりなどによる情報提供を重ねていくことで、本事業に対する理解が得られるよう努めてまいります。
◯環境局長(大村 博)
PFASに対する新たな改善策はどのようかについてですが、令和7年11月定例会にて答弁したとおり、事業者は、現在、2点の改善策を進めています。
1点目は、工場敷地内からのPFASの拡散を防止するための対策井戸の設置で、2026年後半から工事を開始し、効果を確認しながら増設する予定となっています。
2点目は、三保雨水ポンプ場排出水の浄化対策として、大型浄化設備の新設について準備を進めています。
静岡市としては、地下水のモニタリング調査を継続し、これらの取組の進捗とその効果を確認していきます。
◯保健衛生医療統括監(千須和健一)
PFASに関し水道水の水質基準の見直しを国に求めることについてですが、PFASに関する水道水の水質基準については、国において、食品安全委員会での専門家の意見を踏まえて決定したものと認識しています。
静岡市は、どの程度の水質基準が望ましいかについての科学的知見を有していないため、国に見直しを求める考えはありません。
◯財政局長(野村一正)
清水庁舎についての2つの質問にお答えします。
初めに、パブリックコメントと来庁者アンケートの件数や内容の傾向がどうであったのか、また出された意見は基本計画にどう反映したのかについてですが、2025年度清水庁舎の整備方針案についてのパブリックコメントは、昨年11月4日から12月5日までの期間で実施し、意見提出人数は56人、意見提出件数は171件でした。
いただいた意見としては、市民の皆さんから津波浸水想定区域への移転に対する不安や、新庁舎用の駐車場に関する要望が多くありました。
このため新庁舎は、耐震性能、対津波性能、業務継続性能を十分備えるよう設計に反映して対応することや、新たにJR清水駅西口に駐車場を整備し、駅自由通路とペデストリアンデッキで接続させることで、駐車場機能のほか緊急避難場所としての機能も確保できるよう、2025年度新清水庁舎建設基本計画に反映しました。
また、来庁者アンケートは、昨年12月15日から12月17日までの期間に、清水庁舎の来庁者に対し、整備方針案と市民説明会の参加者からいただいた御意見をまとめた資料を使い、職員が丁寧に説明した上で、345人から回答が得られました。
アンケートでは、新築か改修かの質問に対しては、新築は69%、改修は11.9%、どちらとも言えないが19.1%という結果になりました。
なお、新築か改修かを選択した理由については、整備費用、公共交通機関の利便性、清水のまちづくりの拠点としての機能が上位3つを占めました。
次に、清水駅東口公園はイベント広場として活用されているが、新庁舎整備後はどうなるのかについてですが、現在の清水駅東口公園のイベント広場としての機能について、新庁舎建設中は、代替地として少し面積は減りますが、清水さくら病院側に市民の憩いやイベント利用を可能とする広場空間を確保します。
それ以上の面積のイベント空間については、このたび土地区画整理事業の実施で合意したエネオス社所有地の地域づくりエリアの中も含め、新庁舎整備後、できる限り早い時期に、JR清水駅東口周辺に広場を確保していく予定です。
◯内田隆典
千歳橋の架け替え工事についてですけど、今、答弁いただきましたけども、市も大きな関わりを持っていますから、ぜひ工事期間を短縮して、理解を得て進めるようにという説明でしたけども、工事というのはなかなか難儀な工事だと思うんですけども、3年とか5年とか通行止めにする予定なんですよね。
あそこというのは、私もちょくちょく通るわけですけども、数年前に選挙があったときに、あそこの道路を見ていましたら、区役所から入江岡の静鉄のところまで渋滞するということがありました。そういう点ではかなりの通行止めなんかをすると、あそこは渋滞するということですから、迂回路を含めて、また、工事期間の短縮を事業者と今から検討してやっていくということでしょうけども、その辺、気をつけてやっていただきたいというのが1つです。
もう1点。今、いろいろ気をつけて住民対応していると思うんですけども、これから現設計ではなかなか理解が得られないということで、詳細設計に入ると思うんですけども、その詳細設計に入るときに、出された意見をきちんと詳細設計に入れて、住民の皆さん、関係者の皆さんの御理解を得るような形で工事を進めないと、長期間の工事になると思いますから、その辺のことを気を遣って対応していただければありがたいなと思いますから、よろしくお願いしたいと思います。
それから、PFASの問題ですけども、2件の点で対応をこれからしていくという答弁でありましたけども、そうはいっても、なかなかこれまでの対応で、この数値が十分下がらないというのが実態です。
私は前回も指摘しましたけども、なぜ問題かという点では、やはり工場の敷地内です。敷地内のPFAS濃度がどれくらいあるかということが明らかになっていないということが、一番問題になっているんじゃないかと。それをいろいろ指摘しても、なかなか企業側がそれに応じないということですけども、PFASというのは皆さんも御存じのとおり、発がん性があるということでなかなか大変な物質だと言われておりますから、いろいろ対応も難しいと思うんですけども、しかし、企業側には、引き続き工場の敷地内の状況がどれくらいになっているのかということで、これを示していただくようなことをしていかないと、解決がなかなか難しいんじゃないかということを感じておりますから、引き続きこの点についてお願いしていただきたいと思います。
それから、庁舎の問題ですけども、今、公園の問題を含めて答弁をいただきました。
この庁舎問題は、長きにわたる議論ということもありましたけども、やはり一番大きな問題は、津波浸水想定区域で本当にいいのかどうかという問題、これが1つ。
それについて、この間、私は十分な説明がされていないということで、この問題はいろいろな意見が出ているんじゃないかと思うんです。
いろんな経過の中で、2022年に庁舎の検討委員会が設置されて、それで、一旦はここに庁舎を改修して、20年後に新しい庁舎を造るということを検討委員会で決めたわけですけども、その後、難波市長は、3回目の庁舎の耐震診断をやりました。細かい結果が出ているですわけですけども、これは話しますと、なかなか時間がありませんから、細かい点はいきませんけども、そういう点で新たな方針に転換したわけです。
そういう点では、私はこれまでの方針と違って、新たに清水駅東口公園に造るということが明らかになったわけですから、私は長い議論じゃなくて、やはりそれからスタートとして、私は延々と議論をしろとは言っていません。昨日でしたか、市長が答弁したように、いろいろな問題が庁舎にありますから、延々としろと言いませんけど、少なくとも必要な議論はして、十分な議論をする中で、一定の理解を得る必要があるということを考えております。
そういう点で、11月4日に市長は記者会見をして、その後、パブリックコメントをやったと。それから、いろいろ不十分な点もあったでしょう。いろいろ説明もしているようでありますけども、まだまだ私は十分な説明にはいっていないということは、今でもそういう認識です。そういう点では、市長は十分説明をしてきていると言いますけども、私は、行政運営とは丁寧にしていくべきだと思いますから、改めて、当局のこの問題に対する説明責任という点について、伺っておきたいと思います。
◯環境局長(大村 博)
事業者に工場内のPFAS濃度の開示を求めることについての市の考え方ですが、先ほど答弁したとおり、事業者は、現在、PFASに対する新たな改善策に取り組んでおり、静岡市は地下水モニタリング調査を継続することで、その対策の有効性を確認していきます。
これらに加え、事業者が自主的に工場敷地内のPFAS濃度を公表することは、地域住民の安心・安全の確保につながると考えます。事業者に法的義務はありませんが、引き続き必要な情報提供を要請していきます。
◯財政局長(野村一正)
清水庁舎の整備について、市民や議会との十分な議論もなしに進めているように感じるが、いかがかについてですが、清水のまちづくりの中心をどこに置くかについては、2016年に改定した都市計画マスタープランに基づき進めています。
清水庁舎の整備に関する議論については、先日の杉本議員の代表質問で市長が答弁したとおり、2017年の新清水庁舎建設検討委員会での議論をはじめとし、2019年に市議会で新清水庁舎整備に係る事業予算として議決されています。
その後、2022年の清水庁舎検討委員会での議論、今回の2050年度新清水庁舎建設基本計画においても、市民説明会の開催、パブリックコメントの実施、さらに、来庁者アンケートの調査を通じて聴取した市民意見を踏まえ、基本計画を策定・公表しました。
また、2025年度新清水庁舎建設計画のJR清水駅東口への移転新築は、2019年に一度決定され、予算も認められた案と位置がわずかに変わるだけです。
このように、清水庁舎の整備については、これまで9年かけて市民や議会で議論を十分に重ねた上で方針の決定をしています。このような経過を踏まえると、市民や議会との十分な議論もなしに進めているように感じるという御指摘には当たらないと考えております。
◯内田隆典
それでは、3回目です。
PFASの問題で答弁いただきましたけども、なかなか法的根拠がないものですから、事業所の中での数値を公表しないということですけども、私は大変失礼だと思うんです。
三井・デュポンというのは、1960年代にアメリカでテフロンの生産をしていた。この子会社でもある今の三井の関係で、当時、動物等の実験でPFASは肝臓に影響が出るのではないかということを、当時、この会社は承知していたわけですね。
それで、清水にある工場でPFOAを使用していたテフロンを製造していたわけですけども、デュポンの米国本社が、PFOAが米国の労働者の血液中に蓄積しており、確認のために清水工場の労働者の血液検査を要求してきたと、このように言われているわけです。
PFASは、三井・ケマーズで問題になったときも、血液検査をやりましたけども、従業員から高い濃度のPFASが検出されました。そういう点では、三井・ケマーズというのは、近隣住民に対しても、これまでも影響といいますか、被害をもたらしているんです。
皆さん、環境局の職員を中心に知っていると思うんですけども、水道水が使われなくなったわけですから。水道に切り替えなきゃいかんということで、井戸水が使えなくなって、水道水に切り替えたと。これはもう自己負担ですよ。本来であれば三井が負担すべきだと。
水道水だけじゃなくて、私が調べてみましたら、アパートなんかを経営している方々もいまして、この人が数万円じゃない、百万円単位で負担しているわけですよ。
私は、こういう話を聞いているもので、ぜひ調べていただいて、三井に支払っていただきたい。そういうことは、行政のほうからもお願いをしていったらどうかと思うんです。
私はこの水道水だけでなくて、静岡市にも迷惑をかけているわけですよ。今日は住民の方が裁判を起こして、市が支払った検査費用は、三井に支払いを求めるということで、5回の口頭弁論が午前中にやられたみたいですけども。これも職員の皆さんは忙しい中、いろいろこれに反論する仕事もするでしょうし、税金から600万円余のお金を払っているわけですから。
これはぜひ三井に、三者協議もやっているんですから、必要なことは言っていただいて、そういうことをしながら、同時に事業所内がどういう実態になっているのか明らかにして、責任を果たしていただくように言っていただきたいと思うんです。これは本当に企業としての社会的責任を逸脱していると言わざるを得ません。ぜひお願いしたいと思います。
それから、清水庁舎の問題で、今、財政局長から話がありました、私は十分な説明がなされていないということで、十分な説明はしていると。これは市長の見解だろうと思いますから。
私がなぜいまだに十分じゃないということを指摘しているかですけども、1つは、建設検討委員会が2022年頃に議論して、結論を出しました。10人の検討委員会でやりました、前にも言いましたけども。それで10人のうちの5人はいろんな専門家です。あとの5人が地元の関係者、地元の経済界の人たち、公募の人たち。この人たちの意見はこのとき聞いていないわけですよ。なぜ聞かなかったのかと、慎重さに欠けるというのが1点です。
それから、パブコメや来庁者の意見について、今、財政局長が説明されましたけど、それぞれいろいろ数も示された問題もありますし、示されなかった問題もあります。いろいろ心配な意見が出されていたと私は承知しているんです。
それで、私がいま一つ気になるのは、市長の答弁でも、我が党の杉本議員の代表質問に対して、十分な説明をやってきたんだと、10年間もこの間議論してきたと言っている。確かに勘定してみますと、財政局長が言われるように9年前後やってきたわけですよ。一定の結論を出したわけですよ。
しかしですよ、結論をもう出したときには、庁舎をそのまま使って、それから20年後に移転したらどうかっていうその結論を、難波市長は、耐震診断第3弾をやって、いやこれはまずいぞと、大変な事態になると。それで、見直したわけですよ。だから、大きな方針転換なんですよ。
だから、私もさっきも言いましたけども、延々と清水庁舎の現状を無視して、それを議論しろとは言っていないんです。しかし、必要な議論をして、一定の理解を得る中で結論を出して、進めるべきじゃないか。これは当たり前の話じゃないかと思っています。
私が気になったのは、時間がありませんけども、新聞記事が間違っていないと思いますけども、静岡新聞では、行政の問題は専門家に任せておきなさいよと、市民の意見を聴く問題では、こういう言葉。これは当局、市長もそうですけども、静岡市の自治基本条例はそういうことを言っていないわけです。これは相反する市長の発言だと思っているんです。大変重要な問題だと。
こういう精神で、庁舎問題だけじゃなくて、今から大型プロジェクトを次から次にやられると。それから、財政問題などいろんな形で心配している問題が、職員の皆さん、議員の皆さんもいるわけですけども、そういう中で、市長の考えを持って進めていくと。これは市長ですから一定の権限はあっても、しかし、基本条例の考え方1つを取っても、私は間違っていると思うんです。ここはきちんと、私は見直していただきたい。
◯市長(難波喬司)
事実関係が違うので、1点だけ申し上げますが、静岡新聞の記事は誤っております。静岡新聞には抗議いたしました。


