海洋・地球総合ミュージアム計画に対する請願に賛成討論

                         内田 りゅうすけ

 「静岡市海洋・地球総合ミュージアム計画に対する請願」に対し賛成討論を
行いました。
 請願者は、総事業費約242億円市税投入約170億円になる水族館を含む
「海洋文化施設」は静清合併後最大のプロジェクトであること、にもかかわら
ず市民に対する説明責任は果たされておらず、市長に面談を求めても断られた
と訴えています。
 静岡市は、この間、清水庁舎の移転新築問題や桜ヶ丘病院の移転等でも度々
市民団体から静岡市の説明責任について指摘を受け続けてきました。
 静岡市は、政令指定都市への移行時、市の憲法と位置付けた「自治基本条例
」を施行し併せて条例の理念を市政運営において具現化していくため「静岡市
市民参画の推進に関する条例
」を制定しました。同条例では、市民から意見を
聞くことに関して、「単に市民の意見を聞くだけでなく、聴取した意見を十分
検討し市政へ反映していくこと
がこの規定の趣旨と」明記しています。こうし
た条例の主旨からしても、市の対応は問題です。また、請願者は異常とも言え
る物価高騰や、繰り返すコロナ禍の下で、多くの市民は生活の不安を抱えてい
ると訴えています。
 さらにこの事業は、市と事業者でリスク分担(ロスシェア)をしており赤字
分を市と事業者で折半するとしていることも問題です。 

 今、市に求められていることは、
条例に基づく市民に対する十分な説明不要・不急の大型ハコモノ事業から、
くらし第一の市政への転換であることを指摘し賛成討論としました。