ごみ減量、三保街道の拡幅について

内田2013-06◯40番(内田隆典君) 通告に従いまして、ごみ減量について、都市計画道路清水港三保線の拡幅についての2項目について質問をさせていただきます。

最初に、ごみ減量についてであります。

私は、このごみ減量問題については、この本会議でも委員会でも、何回となく質問をさせていただきました。市当局がごみ減量の具体策として、有料化の説明会を進めてきたということでありますから、その問題点等々、幾つか話をさせていただきました。

昨年度は、この家庭ごみの有料化制度に関する意見交換会ということで、御案内のとおり静岡地域、清水地域で5回の意見交換会をこの間、開催してまいりました。開催地も1カ所で約30名という限られた中での説明会でありました。形式的な意見交換会だなという感じが持たれたようであります。

そうした意見交換会の中で、参加者からは、静岡市の当局が家庭ごみの有料化への説明に対し、安易ではないかという幾つかの指摘が出されておりました。

その中でも、意見として、ごみ有料化以外の手段でごみ減量化を進めるべきではないか、有料化制度ありきで考えず、資源ごみの分別方法を統一して、さらなる分別の徹底による可燃ごみの減量化を図るべき、市職員によるごみ減量化に関する説明会や勉強会を開催すべきではないかという意見がたくさん出されておりました。

私ども議員団は、家庭ごみの減量化は有料化でなく、市民参加型のシステムをつくることだと考えております。そのためにも、地域のごみの実態を市民の皆さんにつぶさに説明し、市民の皆さんがごみの問題を解決するために具体的に何をすればよいのか、見えるような形をつくることが大事だと考えております。自治体の、市民の関心を高め、自発性を引き出す努力がそのかぎを握ると考えております。

そこで、3点について伺いたいと思います。

1点目は、昨年度は市民の皆さんに対し、家庭ごみの有料化制度に関する説明会を5回開催しました。その後、今度は自治会や町内会の役員の皆さんを対象にした、ごみ減量化の説明会を開催してきていると聞いております。その説明会の中ではどのような話が出されているのか。開催状況についても伺いたいと思います。

3つ目は、今後どのように減量化を進めていくかという問題でありますけれども、ごみ減量化の具体化説明会やごみ減量にかかわるスケジュール、今後どのような形で進めようとしているのか、伺いたいと思います。

2点目の都市計画道路清水港三保線の拡幅についてであります。

この道路は、通称三保街道と呼ばれているところであります。昭和40年代、造船業等々が盛んなころは大変渋滞もしていたところでありますけれども、都市計画決定が昭和36年ころでしたから、五十数年来、拡幅工事はほとんど進んできませんでした。県が管理していた一時期、駒越交差点から折戸の清港ドックまで拡幅工事がされましたが、その後は進んでおりません。平成17年に政令市になって管理が静岡市になりました。関係職員の皆さんが努力する中で、工事も少しずつ進んでいるようでありますけれども、これから本番に入るのかなという感じもします。

この間の富士山が世界文化遺産登録に確実になるという中で、富士山の構成資産から除外するよう勧告を受けた三保松原が、にわかにこのところ注目を浴びているようでもあります。羽衣の松から見る海岸線を通しての四季折々の富士山はすばらしいものがありますし、同時に三保街道から見る富士山は、吸い込まれるような魅力を持っております。

道路が拡幅され、電線の地中化が進めば、一層すばらしい景観になるかと期待もありますが、関係住民の皆さんの理解と協力、中部電力を初めとした電線管理者への対応、予算の問題等々、課題もたくさんあろうかと思いますけれども、現在までの取り組み状況について伺いたいと思います。

 

 

◯環境局長(小林正和君) ごみ減量に関する3点の質問についてお答えいたします。

最初に、ごみ減量具体化説明会の開催状況でございますが、ごみ減量を実効性あるものとするためには、多くの市民の皆さんに積極的に減量に取り組んでいただくことが必要であり、その具体策を情報発信することが重要だと考えております。このごみ減量具体化説明会は、全市的に取り組む必要があることから、自治会等の皆さんに御協力いただくこととし、この観点から平成25年度はそれぞれの区、次に区内の地区・学区、そして単位自治会等と段階を踏んで開催しております。

その開催状況でございますが、まずは5月中旬までに葵、駿河、清水各区の自治会連合会役員の皆さん、延べ78人に説明会の趣旨等の説明を終了いたしました。続いて、地区・学区・自治会連合会役員の皆さんに対しまして、本年6月17日までに葵区では1学区参加者10人、駿河区では全学区で参加者300人、清水区では18地区で参加者296人に、単位自治会等での説明会開催をお願いしたところでございます。単位自治会等に対する説明会につきましては、単位自治会等からの依頼を受け、今月中旬以降、順次開催しております。

なお、これらの説明会において、ごみ減量の具体的な行動例について説明し、御理解を求めているところでございます。

次に、いただいた御意見の受けとめ方でございますが、これまで実施してきましたごみ減量具体化説明会では、最終処分場の残余容量が少なくなってきていることから、緊急の課題と感じている。ごみの減量は、市民生活に直結しており、議論を重ねなければならないなどの御意見をいただいており、市民の皆さんがさらなるごみの減量化、リサイクルの推進が必要であるとの御理解をいただいているものと受けとめております。

3点目の今後のスケジュールについてですが、ごみ減量具体化説明会は、単位自治会等開催希望団体からの依頼を受け、引き続き開催してまいります。また、家庭にごみが持ち込まれないよう、百貨店やスーパーマーケットなどの事業者に対して簡易包装推進の要請等、ごみの発生抑制につながる働きかけなどを行ってまいります。

一方、ごみの減量には、事業者から排出されるごみを減量することも必要であることから、大規模小売店舗等、ごみを多量に排出する事業者を対象に立ち入り指導等を実施してまいります。

また、これらの施策につきましては、平成25年度の清掃対策審議会においてその実施状況などを報告し、今後のごみ減量化施策の方向性を御議論いただく予定でございます。

 

 

◯建設局長(望月清司君) 都市計画道路清水港三保線の現在までの取り組みと進捗はどのようになっているかとの御質問です。

都市計画道路清水港三保線の拡幅事業は、円滑な交通と歩行者、自転車通行の安全を確保することを目的に、清水区の駒越交差点から清水折戸西団地までの延長約740メートルの区間において、車道の4車線化と自転車歩行者道の設置を行う予定です。

平成19年に事業認可を受け、現在、用地の取得を進めており、24年度末の進捗は事業費ベースで約57%となっています。25年度も引き続き用地の確保に努め、早期完成を目指し、進捗を図ってまいります。

〔40番内田隆典君登壇〕

 

 

◯40番(内田隆典君) 最初に、ごみの減量についてでありますけれども、今、自治会等への説明会の状況が答弁されまして、5月の中旬以降、6月11日までに300人とか296人とか、各区で説明会が開催されたということでありました。とりあえずは自治会役員の皆さん等々で説明会を開き、今後は各区の要望があれば、対象を広げていくという話でしたけども、私は、この説明会というのは自治会から、積極的にそれから自治会の会員さんまでお願いして、説明会を徹底する必要があると思います。

そういう点で、これからどういう形でやるのかわかりませんけども、先進自治体と言われるところの説明会等々に行ってみますと、名古屋市では、市の職員がごみを減らそうということを市民の中に入って説明、対話を繰り返したということを聞いております。2カ月間で2,300回に及ぶ説明会、対話を開いて、無料のままでこの2年間で23%ごみ減量に成功しているということを聞いておりますし、横浜市でも、有料化せずにごみ量を対前年度比で25%減らし、市が減量に向けて1万回近く説明会を開催したということで、分別品目の拡大にも取り組んでいるということであります。県内でも皆さん御案内のとおり、掛川市がごみ減量ではトップをいっているわけですけれども、ここでも丁寧な説明会等々の開催をされております。

それからすると、静岡市は、今、自治会の会員さん等々にこれから広めていくということでありますけれども、要望を聞くというより、やはりこちらから積極的に働きかけて説明会に来ていただきたいという動きをつくっていく必要があると思います。そういう体制で臨む必要があると思いますけども、その点どのように考えているのか、伺いたいと思います。

それから、一般廃棄物の処理基本計画では、これまで前年に説明会等々をやって、有料化の是非判断を25年度中にしていくということだったと思うんですけども、この判断というのは、今日でも変わっていないのか、そのとおりのスケジュールでいくのかどうかということが1点です。

それから、現在、ごみ減量具体化説明会を開催しているわけでありますけども、私が気になるのは、減量、減量と言いながら、最近は余り市当局の方から有料化という言葉を聞かなくなってきたのかなという気もするわけです。しかし、有料化というのが、根底にあるんじゃないのかということですから、今から説明会をして、清掃審等々にも働きかけるんでありますから、その辺1回、きちんと有料化問題を撤回して、それで広く市民の皆さんに説明して理解・協力をいただくという姿勢で臨む必要があると思うんですけども、いかがお考えでしょうか。

それから、3区でのごみの出し方についてでありますけども、これまでも皆さん御案内のとおり、3区で4種類、5種類、6種類と集中のパンフレットをつくっているわけでありますけども、これこそ、私はこの問題1つとっても、大変無駄なことをしているなと思っているんですね。

それで、合併してもう10年になりますから、いろいろな歴史的な経過や取り組みの状況が違ってきているのはわかりますけども、10年一区切りですから、私はそういう点では収集のあり方等々は一回きちんと統一するような形で動いていく必要があるんじゃないかと。それは当然、水準が高い、ごみ減量を進めている地域に合わせればいいわけで、そういうことを含めて、きちんとこのことについての一元化を考えていくべきでないかと思いますけども、そこはどうお考えでしょうか。基本的な考え方を伺いたいと思います。

それから、清水港三保線の拡幅について、街路事業の土地取得も大体6割ぐらいが確保されているということを聞いておりますけども、事業化を決定しても予算がつかず、なかなか進まない。また、長い間そういう点では進めてこなかったわけで、関係住民の皆さんの理解や協力というのは必要だと思うんですね。そういう点で、これから740メートルの事業化を進めているようでありますけども、それと同時に現在、事業化が検討されている工区以降の今後の電線の無電線化計画を含め、どういう形で展望を持ってこの事業を推進しようとしているのか、伺いたいと思います。

 

 

◯環境局長(小林正和君) ごみ減量に関しての3点の御質問についてお答えいたします。

最初に、ごみ減量具体化説明会では、広く市民の皆様の御意見を聞くべきではないかとの御質問ですが、ごみの減量を実効性あるものとするため、ごみ減量具体化説明会につきましては、広く市民の皆さんに直接ごみの減量化を呼びかけることが必要であると考えております。

したがいまして、説明会は、単位自治会だけでなく、PTAなどの地域団体も対象に開催してまいりたいと考えております。

次に、有料化の是非判断についてでございますが、平成24年度に5回実施した家庭ごみ有料化制度に関する市民の皆さんとの意見交換会や静岡版もったいない運動についての市民意識調査の結果等を受け、本市としては今すぐに家庭ごみを有料化するということではなく、有料化以外の方法でさらなるごみの減量化に取り組んでまいりたいと考えております。

また、ごみの減量具体化説明会においても同様の説明をした上で、ごみの減量化に向けた具体的取り組みについて説明しております。

最後に、ごみの収集方法の一元化でございますが、現行の収集方法につきましては、地域の実情により選択された方法であると考えております。収集方法や分別品目の選択に当たっては、単に一元化するのではなく、資源化に要するエネルギーの消費量や収集効率、費用対効果及び地域の実情など、総合的に勘案した上で一元化の可否を含め、市民の皆さんに混乱を招くことのないよう、検討を行っているところでございます。

 

 

◯建設局長(望月清司君) 清水港三保線の、現在事業化されている工区以降の、今後の無電柱化計画を含めた展望はどのようになるのかという御質問でございます。

次期工区の展望につきましては、現在、事業中の工区終点から三保真崎方面に向かって都市計画道路塚間羽衣線までの約1.4キロメートル区間を順次、拡幅整備を進めていきたいと考えております。議員お考えのように、この路線は市としましても、富士山の眺望に配慮した無電柱化が必要だと考えております。次期工区の約1.4キロメートル区間、この詳細な場所ですが、清水折戸西団地から清水三保交番付近の三保宮方交差点までで、ほぼ正面に富士山が臨めるため、無電柱化につきまして静岡県や電線管理者と協議・調整を進めているところでございます。

〔40番内田隆典君登壇〕

 

 

◯40番(内田隆典君) 環境局長に3点質問させていただいたごみ減量の説明会については、自治会だけじゃなく、PTAを含めて幅広くといいますか、説明会をやっていくということですから、それはそれで広くやっていただきたいと思うんです。

それで、2番目の有料化については、今すぐは考えていないよということなんですけども、本当に前年やった説明会のときも、有料化の前にやることがあるんじゃないですかということで、いろんな意見が出されてやってきたわけですよね。それで、今すぐは考えてないと言うけれども、やっぱり私はしっかり、一旦は有料化を1年間説明してきたわけで、そうでなければ、一回有料化という問題を撤回して、広く市民の皆さんに理解・協力をいただきながら、この問題は進めるべきじゃないかと本当に思いますけどね。

3点目は、収集の一元化ですけども、費用対効果の問題とかいろいろ話がされたのですが、歴史があるよと、それぞれやっぱり3区、当然歴史があるわけですよ。ただ、一元化するというのは、費用対効果の問題だけでなくて、どうしてごみ減量をするのかと。同じ静岡市の中では進んだ地域だとかあるわけですから、合わせるにはどうすればいいかということは、やっぱり担当局で検討していただいて、歴史があるから、収集方法の一元化は難しいんだよと、費用対効果で難しいと、そういうことでいってしまうと、今、皆さんに説明会をして、勉強会をやっていたときに、やっぱり担当局としてはうまくないんじゃないかと思うんですよね。ちょっと検討していただければと思うんですよ。

それで、なぜそういうことを言うかというと、環境省の資料を見て、静岡市のごみの実態はどうなっているのかということで改めて見ていたんですよ。政令市の中でも静岡市の市民1人当たりの家庭ごみ量は623グラム、1日当たりですね。これは政令市の中で……

 

 

◯副議長(田形清信君) あと1分で終了してください。

 

 

◯40番(内田隆典君)(続) 5番目に多いんですよ。可燃ごみだけを見ると、静岡市が567グラム、政令市の中でこれが最も多くなっているんです。資源ごみ化と見ると、資源ごみ化は2番目に少ないんですよ、前年では、政令市の中で。この環境省の数字を見ると、協力をいただいて、統一して収集をしてうまいところに合わせて、それで今、説明会を開いていくわけですから、市民の皆さんに協力していただいて、どんどんごみ減量を進めていけばいい。そういう点で私は、収集の一元化を進められるときは進めるし、やっぱり有料化は一旦白紙に戻して、こういう環境省の資料を見ても、政令市、それから静岡県の対比した資料もありますけれども、時間がないからやりませんけど、やっぱり低いんですよ。だから、そういう点で再度、検討していだきたいんです。

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◯副議長(田形清信君) 次に、水野敏夫君。

〔31番水野敏夫君登壇〕