第32回オリンピック競技大会及び第16回パラリンピック競技大会の東京招致を支援する決議案に対する反対討論 内田りゅうすけ議員

DSC_0091◯17番(内田隆典君) 日本共産党市議会議員団を代表して、ただいま議題となっております第32回オリンピック競技大会及び第16回パラリンピック競技大会の東京招致を支援する決議案に対する反対討論を行います。

2020年夏季五輪招致国際オリンピック委員会は、昨日、東京の現地調査を終え、招致への熱意を感じたと報道をされております。

私たちは、オリンピックやパラリンピックの開催そのものに反対するものではありません。

3年目を迎える東日本大震災の被災地の復興はいまだ入り口の段階であり、原発事故や放射能除去も収束にはほど遠く、被災者、自治体が納得できる復興対策に今こそ国が総力を挙げて取り組むことが求められております。

東京でも近い将来に大地震が襲う可能性が高いと指摘をされております。4,000億円ものオリンピック開催準備基金などを活用して、都民の安全・安心を確保するための防災・福祉の東京づくりこそ緊急の課題であります。

しかも、東京都の申請ファイルには、地震などの災害リスクを過小評価し、野鳥の生息地を壊す施設計画等多くの問題があると指摘されています。

また、オリンピック招致をてこに、過大な都市インフラ建設を進めようとしています。

今、国や東京都がやるべきことはオリンピックの招致ではなく、東日本大震災の被災地の早急な復興、長引く不況下での貧困と格差の広がる中、暮らしと福祉を守る手だてを尽くすことであります。

以上の理由から、本議案に反対することを改めて表明し、討論を終わります。