静岡市めざせ茶どころ日本一条例に基づく施策の具体化、公共施設配置の適正化について質問

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55◯3番(寺尾 昭君) 建設的野党、日本共産党の寺尾 昭でございます。

私は、2つの点について、きょうは質問をし、また要望をいたします。

第1は、静岡市の茶業の振興、特に本年4月にスタートをいたしました静岡市めざせ茶どころ日本一条例に基づく施策の具体化、第2に、公共施設の配置、とりわけその配置の適正化ということについての質問をいたします。

まず、お茶の問題から取り上げていきたいと思います。

先日、地元の共同製茶の組合の皆さんと懇談の場を持ったわけであります。共同製茶といいますのは、もともとお茶農家の皆さんが、生葉、刈ったお茶を、そのまま茶工場に今までは売り渡していたということでありますが、自分たちで製茶をして販売にもかかわるということで、茶農家の皆さんが中心になって、この共同製茶方式というものが始まりました。既に40年以上を経過をするという歴史を持つまでに至っておりますけれども、最近の状況、本当に皆さんから率直な悩みが出されたわけであります。

最近の状況は、肥料、害虫の病気予防などの消毒、そういういわゆる生産コスト、荒茶の売上高、販売をするわけですけれども、その差額、いわゆるもうけというものがほとんどなくなってしまっているという状況になっている。とんとんでいいとこ、場合によっては赤字になりかねないというようなことまで言われたわけであります。

農家の皆さんが、結局、労働力を提供するといいましょうか、働いているわけですけれども、その労働力の対価という点では、ほとんどこれがお金に換算されないということも言っているわけであります。結局、現在なかなか展望が持てないんだけれども続けざるを得ない、後継者もなかなか育たないということで、現状、既にお年寄りといいましょうか、後継者がいなくなって、もうほかの人に茶園を任せているというような方まで出ているという状況であります。

農林水産省の資料を見てみまして、平成20年産茶生産量という資料がありますけれども、それによりますと、静岡県はお茶の栽培面積では全国の45.6%、2位、鹿児島県の19.6%、3位、三重県の7.4%を大きく引き離しているわけであります。生葉の収穫量も41%を占める。荒茶の生産量に至っては42%ということで、これは静岡県が断トツ、全国一だという状況に今あるわけであります。

それでは、静岡市はどうかということを申しますと、栽培面積では県内では静岡市が第1位、荒茶の生産量は県下で第5位という数字が出ているわけであります。これは静岡市が、本県が生産量日本一ということに大きく貢献をしているということにもなるわけであります。その主な栽培は、いわゆる中山間地ということで、きょうも議論がされているわけでありますけれども、そこにおいては、美しい景観をつくり出す、治山治水の役割を果たす、あるいは温室効果ガス対策、そういういわゆる環境の保全ということでも大きな役割を果たしているわけであります。先ほどお話ししました地元の共同製茶の皆さん、今、有度山のところを担っているわけでありますけれども、ここのいわゆる傾斜地でも、広く栽培が行われているわけであります。

しかしながら、先ほど申しましたような状況、お茶の販売価格は、ここ10年ほど毎年下がり続けている。現在、ピーク時の6割から7割という低迷だという状況であります。それと並行して茶業振興に力を入れているという鹿児島県、ここでは大変な今追い上げがあるという状況で、総体的には栽培面積、荒茶の生産量、これもひところに比べると下降しているというのが現在の実態であります。

そこで、以下3点について質問いたします。静岡市めざせ茶どころ日本一条例の施行という、ことし4月から始まっているわけでありますけれども、この観点を踏まえて、ぜひお答えいただきたいと思います。

第1に、現在のお茶の生産、流通、消費の現状をどのようにまずとらえておられるのかと、これが第1点です。

第2点は、先ほど言いましたような中小の製茶工場の経営の現状、これをどうとらえているのか。そしてまたその経営改善の対策をどのように進めていこうと考えておられるのか。

第3に、荒茶価格の低下傾向、これへの対策、消費の拡大、これをどう進めようとしておられるのか。この日本一条例の精神といいましょうか、趣旨に、ぜひこれを実現していくという立場でお答え願いたいと思います。

次に、公共施設の配置の問題でございます。

きょう、皆さんのところに、今、事務局でつくっていただいた図面をお分けをしてあるわけですので、どうぞこれをごらんいただきたいと思います。やはり地元の皆さんと、これもお話をしてみたときに、このお話が話題になったわけであります。その際に、私たちの地域に、いわゆる住民が利用できる公共施設がほとんど設置されていないではないかと。やはり図面を見ましたら、そのとおりでありましたけれども、皆さんの出身地のところはいかがでしょうかしら。葵、駿河区の、私がきょう取り上げますのは、生涯学習センター、そしてまた主に清水区では生涯学習交流館、各地域に配置されております体育館、児童館、図書館と、こういう施設について、この図面に落としていただきましたら、やはり大変不均衡が生じているということが一目瞭然というような状況であったわけであります。

この種の施設は、文字どおり生涯を通じての学習意欲を高めること、知識、教養の涵養、体力の向上、健康の増進、子供たちの健全な成長など、住民に大きく寄与しているということは言うまでもないわけであります。それだけに住民にとっては大変身近なものです。日常的に気楽に利用できるということでなければなりません。住民にとっては、だれもが公平にサービスを受けられるということが求められるわけであります。

近年、充実をされてきた、設置が進んできたということは、それはそれとして評価をしていきたいと思います。しかし、この配置図を見る限り住民にとって公平な機会が本当に与えられているか、これはなかなか言い切れないのではないか。そこで、この施設の点について2つ質問をいたします。

第1は、先ほど取り上げました生涯学習センター、生涯学習交流館、体育館、児童館、図書館、これらについて適正な配置だというふうに考えておられるかどうかという点が第1点です。

第2は、これらの施設が地域に果たしている役割をどのように考えておられるのか、この2点について、まず質問をいたします。

1回目の質問でございます。

 

 

◯経済局長(熱川 裕君) 茶どころ日本一条例に関する3点の御質問にお答えをいたします。

まず、お茶の生産、流通、消費の現状についての御質問にお答えをさせていただきます。

本市の茶栽培面積は、平成2年以降減少傾向が続き、これに伴い、生産量も減少しているところでございます。お茶の流通は、静岡茶市場を中心に、茶の集散機能を担っているものの、荒茶取扱金額は、近年、減少基調となっております。

一方、緑茶の消費は、消費者の生活様式の変化や贈答需要の落ち込み等により、急須で飲むリーフ茶の消費が低迷しております。こうした背景が荒茶取引価格の下落を助長しているものと認識をしております。

続きまして、中小の製茶工場の経営の現状と、その経営改善の対策についての御質問にお答えをさせていただきます。

市内中小の製茶工場の中には、経営努力により好成績を維持しているところもあるものの、個人工場、共同工場とも、総体的には荒茶価格の低迷の影響を受け、経営状況が厳しくなっている傾向が見られ、格差が拡大してきているところでございます。

今後は、農業協同組合や県農林事務所と連携し、経営能力向上のための講座開催やマネジメントアドバイザーの派遣の機会を拡大し、茶工場の経営改善を支援していく考えでございます。

続きまして、荒茶価格の低下傾向への対策、消費の拡大をどう進めるのかとの御質問にお答えをさせていただきます。

本市では、より個性的なお茶づくりや、高付加価値化によるブランド力の高いお茶づくりを進めているところでございます。また、生産側と茶商との連携、さらにはマーケティングアドバイザー派遣等の支援により、販路の開拓、拡大まで踏み込んだ取り組みを進めていく考えでございます。さらにシティセールスにより、お茶のまち静岡市を内外へアピールすることで消費拡大を図ってまいりたいと考えております。

以上でございます。

 

 

◯生活文化局長(杉山勝敏君) 生涯学習施設と体育館の配置と役割についてお答えします。

生涯学習施設は、現在、生涯学習センター10カ所と、その分館1カ所、生涯学習交流館を28カ所設置しております。生涯学習センターは、主に日常生活圏を越えた広い区域に居住する市民を対象にした施設として、また生涯学習交流館は、主に日常生活圏に居住する住民を対象にした施設として地域の特性を考慮して配置しており、地域の人口や利用率などから、おおむね適正な配置がなされているものと考えております。

また、施設が地域に果たしている役割でございますが、生涯学習の中核的施設として、学習情報の提供や相談、各種講座、講習会を通して、市民の交流の場を創出するとともに、人材育成事業により市民主体のまちづくりを推進しております。

次に、体育館でございますが、現在、葵区に中央、東部、北部の3館、駿河区に南部、長田の2館、清水区に清水総合運動場体育館など6館、合計11館があり、各学校体育館の開放とあわせ、地域の需要をおおむね充足しており、適正な配置がなされているものと考えております。

体育館は、市の生涯スポーツ及び競技スポーツの振興拠点であるとともに、指定管理者であります市体育協会の各種スポーツ教室や、体育指導委員による市民交流大会などの会場として、地域のスポーツ振興に寄与しているところでございます。

以上でございます。

 

 

◯保健福祉子ども局長(寺前泰男君) 児童館の適正配置と果たしている役割について御答弁申し上げます。

児童館は現在、葵区5館、駿河区3館、清水区2館の計10館を設置しております。このうち清水区につきましては、蒲原地区と由比地区のみで、旧清水市の区域には設置されておりません。これらの状況を踏まえ、今後の児童館の配置計画について、現在検討しているところでございます。

また、児童館が地域に果たしている役割としましては、子供の発達を促す遊びの指導や、子育て家庭を対象とした交流相談事業、母親クラブを初めとする地域活動の育成支援など、地域の児童健全育成活動の拠点としての役割を果たしているものと考えております。

以上でございます。

 

 

◯教育次長(古屋光晴君) 図書館の配置とその役割についてお答えいたします。

図書館は、分館を含めて、市内に12館ありまして、配置状況といたしましては、葵区に7館、駿河区に2館、清水区に3館となっております。区ごとの設置数は異なっておりますが、駿河区においては移動図書館の巡回、清水区においては生涯学習交流館図書室との連携を充実させてまいりたいと考えております。

図書館は、施設周辺地域にお住まいの方々はもとより、広く市民の皆様に図書館資料を通じてさまざまな情報を提供することで、知る自由を守り、市民の暮らしや仕事やまちづくりに役立ち、学びを通してさまざまな個性を育てるという役割を担っております。

以上でございます。

〔3番寺尾 昭君登壇〕

 

 

◯3番(寺尾 昭君) 2回目の質問でございます。

今お答えをいただきました、特にお茶の問題についてだけ、2回目は質問をいたします。

今後、生産、流通、消費を通じて、各段階で創意工夫もしながら、その拡大発展の努力が求められるということであります。生産においては、中山間地の生産基盤の強化、後継者対策と相まって、茶園の集積というような問題もあると思います。茶工場の稼働率が大変低いという問題、これをどうカバーしていくかという点もあります。品種で言うと、やぶきたに集中した品種の転換など、これも解決を進めなければならない。流通、消費の面においては、最近はいわゆる緑茶ドリンクの増大というような問題が新たに今、発展をしているといいますか、進んでいるわけであります。スーパー、コンビニでの販売対策や食品への安全志向、健康食品への関心の高まり等々に対して、消費者へのアピールをさらに進めていかなければならないということであります。

また、来年、県が開催計画しております第4回世界お茶まつりというようなことも今、計画をされているわけですが、これに向けての連携というようなことも、これからぜひ進めていっていただきたいと。

そこで今後、茶農家の経営安定のための対策、これをどのように進めていこうと考えておられるのか、茶業振興についての2回目の質問をさせていただきます。

 

 

◯経済局長(熱川 裕君) 茶農家の経営安定のための対策をどのように考えているかとの御質問にお答えをさせていただきます。

お茶の経営安定のためには、栽培、加工、流通の総合的な見地から、農業協同組合や県農林事務所などの関係機関と連携し、ブランド力のあるお茶づくりや販売力を高めていくことへの支援に取り組んでまいりたいと考えております。

以上でございます。

〔3番寺尾 昭君登壇〕

 

 

◯3番(寺尾 昭君) それでは、3回目は意見、要望ということで申し上げたいと思います。時間が少なくなったわけですけれども、まず、お茶の問題から意見、要望でございます。

農業は食料生産を第一の目的としているということは言うまでもありません。それにとどまらず、先ほど言いましたように、環境保全、治山治水、景観というようなことでの大きな役割を果たしております。しかし、農業では食べていけないというのが今、現実になっております。後継者もなかなか育ちにくい。自分たちが農業をやれなくなったら、後を継ぐものはだれもいないというのが、地元の皆さんとの話の中でも共通をしているという状況です。食料の自給率が40%を割り込むというような状況の中で、何としてでも5割以上に持っていこうではないかということが、今大きな課題になっているわけであります。

そこで、やはり何と言っても、農家がしっかりと食べていける、これは国と地方自治体の責任で補償をしていくという仕組みが必要ではないかと、このことを提唱をいたします。

第1は、各種の補助制度をもっと使いやすいものにすべきではないか。製茶工場の機械などの更新の際など、条件を緩和して、広くもっと適用できるというふうにしていくことが必要ではないかと。

2つ目は、茶農家を含めて、農家の所得補償、価格保証制度を検討すべきではないかということであります。もちろん財源が必要であります。新しい政権も、この農業のいわゆる所得補償というものを掲げていることは、皆さん、御承知のとおりでありますから、国に対しても積極的にこれを働きかけていくということが必要だというふうに私は考えるわけであります。

食料を確保するということは、まさに国民の安全を確保するということ、いわゆる食料安保という面からも発展をさせなければならないというふうに思います。

次に、公共施設の配置、その適正化の問題です。

先ほどの各局のお答えでは、地域住民に対して、その役割をしっかり果たしているというお答えが共通でありました。私もまさにそのように思います。それだけに期待が非常に高いわけであります。この機会均等といいましょうか、住民がやはりその機会を公平に受けられると……

 

 

◯議長(近藤光男君) 質問は、あと1分で終了してください。

 

 

◯3番(寺尾 昭君)(続) いうことが必要ではないかというふうに思います。

児童館については、これから新しい配置の検討というお答えもありましたから、それはぜひ私も期待をしていくわけでありますけれども、ぜひ、これからこの住民の皆さんが、きちっと機会均等、このサービスを受けられるというようになるように、いま一度、この配置適正化について検討をいただくことを最後にお願いして、きょう、私の質問といたします。

ありがとうございました。